ストレスなどが原因による心因性EDに対して、器質性のEDとは、身体的な障害が原因となって起こるEDです。
器質性のEDで、一般的にもよく知られているのは糖尿病です。年々増加の傾向にある糖尿病は、推定で三〜六割もの患者がEDを合併するといわれ、器質性の原因によるEDのなかで糖尿病が占める割合はきわめて大きいようです。
そのほか、器質性の原因による主なEDには動脈硬化、高血圧、高脂血症、うつ病、肝機能障害腎機能障害によるもの、また薬物の副作用によるEDがあります。
一九九四年、米国の「マサチューセッツ・メイル・エイジング・スタディ」が、四十歳から七十歳までの男性を対象にした調査で、心臓患者39%、糖尿病患者18%、高血圧患者15%
がEDを合併しているといい、特に心臓病患者の約65%がEDに悩んでいるという調査結果を発表しています。このような病気以外に、薬剤によるEDについて、少し述べておきましょう。
薬剤の副作用によってEDが生じる背景は複雑ですが、例えば、五十歳代から右肩上がりに多くなる前立腺肥大症などの治療薬は、男性ホルモンを下げてしまいます。また、胃薬などに含まれるドグマチールは、血中のプロラクチンを高くしてしまいます。これらは性欲や勃起を抑えてしまう作用があるのです。こうした薬を挙げればきりがありませんが、血圧を下げる降圧剤なども性欲を減退させるものです 。














