あなたはどんな体位がお好みですか。僕が最も好きな体位は、対面座位です。なぜ好きかという理由ですが、幾つかありそうな気はしますけど、総じて「密着度が高いから」ということになろうかと思えます。対面座位はセックスの流れの中でも、正常位や後背位の後になりますので、順序としても僕の中では、この対面座位がメインディッシュと称して間違いないでしょう。
やはり、互いが互いの体を両腕でしっかりと抱擁しつつ「ひとつになる」感覚は、不思議と他の体位では得られないもののように思えるんです。かつて恋人と対面座位にあったとき、「混ざっていくみたい」と言われたことがありました。彼女はそれまで、対面座位に対してそれほど強い嗜好を感じていなかったようですが、そのときはじめて、対面座位によって「ふたりが混ざり合ってひとつになっていく」感覚を覚えたのでしょう。
もちろん、ひとつになる感覚以外にも、僕が対面座位を好きな理由はあります。挿入感そのものが奥深くまで挿入されてる感覚を得られやすいとか、挿入した状態で胸を愛撫し易いとか、対面座位ならではの醍醐味はあると感じています。
でも、対面座位では射精しないんですよね。これ不思議でしょ。射精は正常位が一番気持ちいいんです。つまり、射精する体位だからそれが最も好みの体位であるとは限らないということです。
人間が人間でありながら行うからこそ、そこには直接的な刺激以外の世界を展開できるのだと僕は考えています。セックスが単なる欲望処理の行為であるならば、それは動物と何ら変わらないでしょう。対面座位という体位は、そんな僕にとっては、昔もいまも、そしておそらくこれからも、メインディッシュでありつづけることでしょう。それからも、セックスの主目的が性器の刺激によるとは限らないという論理が、少なからず見えてくる気がしませんか。











