早漏と遅漏は「射精機能障害」です。早漏か遅漏かを判断するには困難な場合が多い(もの)です。それは射精までの時間がいかに短くてもパートナーが性的に充分満足していれば何も問題はないし、挿入して充分時間があってもパートナーがオーガズムに達しなければパートナーに不満が残るため時間では決めることは出来ません。あくまでもパートナーとの関係で議論されるべき問題です。「早漏と遅漏」は、勃起不全つまりインポテンツとは独立した疾患ですが、時に「勃起障害」と合併することもあり複雑な疾患です。
治療には性的パートナーの協力が不可欠です。糖尿病、アルコール中毒など明らかな基礎疾患を有する症例には疾患にたいする治療を施行しますが、基礎疾患を有しない射精機能障害つまり心身症として早漏、遅漏をきたした場合(に)は「心理療法」が適応されます。
「心理療法」の選択にあたっては、射精障害の心因の種類によって適応をきめます。つまり性的劣等感、性交への不安、過度の緊張、家庭内人間関係のトラブル、職場のストレスなどによっておこる「早漏」や、妊娠への恐怖、過去の性病にかかったための罪悪感、夫婦間トラブルなどが心理的ブレーキとなっておこる「遅漏」などに対して主として不安、恐怖などを緩和することを目的とした「心理療法」を選択します。具体的にはカウンセリング、支持的精神療法、暗示療法、リラクゼーション療法、自律訓練法、行動療法などがあげられますが詳しい説明は省略します。
その他、潜在性のホモセクシャルなどの自覚できない深層心理による射精障害も存在し、精神分析など専門的な心理学的、精神医学的治療法を必要とする場合があります。本疾患は最悪の場合、離婚をまねきえない疾患であり基礎疾患を有しない心因性の場合、専門の精神科医の治療が必要となります。














