脊髄損傷の勃起不全の治療については、主に4種類あります。陰茎内に人工的なペニス器官を手術によって入れるプロステーシス挿入、プロスタグランジン(PGE1)陰茎海綿体注射、バイアグラ内服、勃起補助器具などがあります。勃起補助器具については、脊髄損傷の患者さんにとっては、ペニスの感覚のない人が多いのでゴムバンドの取り忘れなど取り扱いには注意が必要です。
プロスタグランジン陰茎海綿体注射とバイアグラの服用は、ずっと勃起状態が続いてしまう持続性勃起症に注意が必要です。プロステーシスは保険的には全額自費扱いで、セックスするときには「冷たいペニス」との感覚が奥さん・パートナーにあるようです。勃起しているペニスは、血液がペニスに集まってきている状態なので、本来は温かいものですが冷たく感じてしまうそうです。
セックスの体位は、脊髄損傷者が受身で、仰臥位(あおむきに寝る体位)がもっとも良いとのことです。皮膚をこすって傷つけないよう、下肢の骨折などの注意も必要です。また潤滑油のゼリーを用いたりすることも大事です。体を清潔にしておくことや、セックス前に水分摂取を控え、排尿をすませておく必要もあります。脊髄損傷患者は、勃起不全と同時に射精不全も合併していることも多いので、子供を作ることができるのは5%前後とも言われています。











