ここである勃起不全の患者さん259名を分類してみました。勃起不全の分類はジェックスメーターと十分な問診を用いたNPTの簡易計測を原則とし、必要に応じてホルモン検査を含めた血液検査、心電図、さらにプロスタグランディンE1(PGE1)を陰茎海綿体に注射し、勃起の有無をみるファーマコテスト(PGE1テスト)、ファーマコカラードプラーなどを施行して分類したものです。
混合性が86名(33名)、機能性が113名(44%)、器質性が60名(23%)で、これを年代別でみると40代から器質性、混合性の割合がやや増加し、50代で急増しています。39歳以下の若年者49名と40歳以上の中高年者212名で比べると、若年者では機能性があ83%と圧倒的に多いのに比べ、中高年者では器質性と混合性が65%を占めています。40歳以上の勃起不全の患者さん212名の原因と思われる疾患(基礎疾患)を検討してみます。
器質性53名では骨盤内臓器手術34名、神経系疾患8名、血管系疾患8名、糖尿病2名、甲状腺機能低下症1名でした。混合性85名の基礎疾患は重複例があるため例数で示しますが、糖尿病37例、前立腺肥大症およびTUR-P術後33例、高血圧症19例、高脂血症18例、肝臓疾患11例、高尿酸血症8例、脳梗塞3例、前立腺がんホルモン治療3例、リウマチ3例、不整脈2例などでした。
機能性74名では基礎疾患なし29名、基礎疾患のある45名の内訳は前立腺肥大症15例、心因性12例、高血圧症4例、慢性肝炎3例、高脂血症3例、糖尿病2例、その他6例でした。器質性EDには勃起不全になる明らかな器質的疾患を認めます。混合性EDには決定的ではありませんが原因と想定される基礎疾患があります。機能性EDにも基礎疾患として前立腺肥大症、高血圧症、慢性肝炎、糖尿病などを認めることもありますが、NPTの簡易測定でいずれも2.0cm以上を認め、それらが原因とは考えられないものでした。











