人の陰茎の俗称としては、【ちんちん】【ちんぼこ(ぼこちん)】【ちんこ】【ちんぽ】【ぽこちん(ちんぽこ)】がある(カタカナ書きすること有り)。また、隠語として【マラ(摩羅)】【竿(肉竿)】【肉棒】【刀】などがある。哺乳類の陰茎には、尿道が通っているのが特徴である。尿道には、精子を含む精液と、尿との両方が流れる。したがって、陰茎は、性器であると同時に泌尿器の働きももっている。陰茎は、性行為の際に海綿体が充血して勃起することで女性器(膣)に挿入可能な硬さを持つようになる。ヒトの陰茎には陰茎骨がない。
陰茎の構造と機能
陰茎は、左右の脚の間の前面から前方に突出する棒状の構造物である。小学校高学年を過ぎた頃から周囲に陰毛が生え始め、乳幼児の頃は2〜3センチ程だが、成長機能が停止する20歳くらいでは15センチ程まで突出する。また幼少期の頃は人により形に違う場合があり、その一例が(垂れた系・細い系・太い系・デカチン系)などがある。いずれも勃起をすれば性交が可能である。(成人になっても形が変わらない人もいる)
陰茎—亀頭と包皮
勃起時に最も硬くなるのは陰茎海綿体で、陰茎の硬さの元になっている。尿道海綿体はずっと柔らかい。尿道海綿体は、陰茎の先端部付近では陰茎の外周よりも太くなり、亀頭を構成する。亀頭では、海綿体が皮膚のすぐ内側にまで存在している。亀頭部の皮膚はそれ以外よりもずっと薄くなっている。亀頭の皮膚、皮下には、感覚受容器が発達しており、性行為の際の摩擦に特に敏感である。
亀頭以外の陰茎の皮膚は内部の組織と結合しておらず、容易に前後に移動することができる。皮膚が余分な長さを持ち移動が可能なことにより性交の際の前後運動を潤滑に行うことができる。この余分な長さの皮膚は平常時にはひだを作り亀頭冠の上部とどまるか、亀頭を覆う包皮となる。
陰茎—海綿体
陰茎の内部には、左右1対の陰茎海綿体と、その下側にあり中に尿道が通る尿道海綿体の、計3本の海綿体が通っている。海綿体は、陰茎の根元から先端まで続いており、また根元では会陰部へも伸びている。海綿体の内部は、蛇行する静脈洞が密集してスポンジ状になっていて、そこには陰茎深動脈から血液が運ばれる。
性的に興奮すると、副交感神経を通じて血流が調節され、この静脈洞に血液が貯留され、静脈を介して流れ出しにくくなる。これにより、海綿体は血液が満ちて大きく膨張して硬くなる。したがって、陰茎全体も硬く大きくなる。これを陰茎の勃起と呼ぶ。
陰茎— 尿道
尿道海綿体を通る尿道は、亀頭の下側を通り、陰茎の先端に達し、そこで体外とつながる(外尿道口)。尿道は骨盤内部で膀胱に接続されている。膀胱にたまっている尿は、尿道を通り、陰茎の先端から体外へ排泄される。
一方、精子の通り道は、精管の端の射精管が尿道に、膀胱を出たばかりの場所で接続されており、ここで尿道に合流する。この部位の尿道は、前立腺の中を貫通している。前立腺は、もうひとつの分泌線である精嚢と同様、精液の成分のほとんどを分泌する腺で、尿道を通る際に精液が精子と混ぜ合わされてから体外に射出される。











