消費者団体を激怒させている小さな追跡タグを目にする場所がまた1つ増えることになった!米ファイザー社はED(勃起不全)治療薬「バイアグラ」の大型ボトルにRFIDタグ(商品固有のIDコードを有する無線タグ)を付けると発表した。偽バイアグラを排除することが目的だ。
プライバシー侵害の懸念があるにもかかわらず、米連邦政府や州政府は製薬業界に対してRFIDタグの使用を奨励していると、米ABIリサーチ社のアナリストでRFIDに詳しいサラ・シャー氏は指摘する。米食品医薬品局(FDA)は法律でも、義務でもはないが、薬が真正のものであることを証明する包括的な策を講じるよう製薬会社に要請しているという。カリフォルニアとフロリダの両州では、薬の電子的な認証を義務づける州法が今年と来年に発効する。ただし、特にRFID技術の導入が義務づけられているわけではないため、なかにはバーコードを使う企業もある。
RFIDタグは小さなチップとチップに付けられたアンテナから情報を無線で送信し、消費者へと至る流通ルートにおいて、メーカーや小売業者による製品の追跡を助ける。プライバシーに関する懸念を回避したいのなら、バーコードを使えばいいと思われるかもしれない。RFIDタグを使う理由について、ファイザー社にRFID認証サービスを提供する米サプライスケープ社の上級プロジェクト・マネージャー、ダン・ウォールズ氏は、RFIDタグは偽造が困難なうえ、電子製品コード(EPC)によってより多くの情報が提供されるためだと説明する。
一方でファイザー社は、このタグによってバイアグラが真正なファイザー社製であることを認証することは可能だが、工場から薬局、消費者へと移動する薬を追跡することはできないと指摘する。現在のRFIDスキャナーは15〜45センチ程度の距離にあるタグの情報しか拾えないためだと、タグシス社米国法人の社長を務めるジョン・ジョードン氏は話した。同社はファイザー社にRFID技術を提供している。
ファイザー社は薬局の棚に並ぶバイアグラのうち、50錠および100錠入りの大型バイアグラボトルにそれぞれRFIDタグを付けるという。ほとんどの人は、もっと小さい容器でバイアグラを受け取る。しかし、例えば胸躍るバケーションを控えて余分にバイアグラが欲しい人は、RFIDタグ付きの大型ボトルを持って帰るかもしれない。
「薬局の奥で何をするのも自由だが、消費者には近づけないでもらいたい」と思う人が多いのが現状だ。














