日本腎臓学会が「慢性腎臓病」(CKD)の診療ガイドラインを初めて作成した。慢性腎臓病は、腎臓の異常を早めに見つけるために提案された新しい病気の概念。同学会の試算では、国内では成人の19%がこれにあたり、今後健診などを通して普及を図るという。
腎臓病の多くは自覚症状がないまま進行するため、腎不全になるまで悪化して透析を受ける患者が増えている。しかし、早めに気づいて治療すれば、治したり、進行を遅らせたりすることが可能になってきた。
慢性腎臓病の概念は02年に米国腎臓財団が提案した。国内では昨年、同学会が、血液中のクレアチニンという物質の検査値で腎臓の働きを推測し、「濾過(ろ・か)能力が正常の60%未満」なら尿たんぱくなどに異常がなくても慢性腎臓病と診断、受診を勧める試みを始めた。
ガイドラインでは慢性腎臓病の人に対し、食事の塩分を減らすなどし、通常の高血圧の判断基準よりさらに低めに血圧を管理することを求める。さらに、濾過能力が50%を切ると病気が急速に進むため、専門医の受診などを勧めている。














