タバコは「刻みタバコ」と「葉巻きタバコ」との2種に大別される。葉巻きタバコはタバコの葉を刻まずに丸めて吸うもので、刻みタバコをタバコの葉で巻いたものも存在する。刻みタバコはその形態によって、さらにいくつかに分類される。
刻みタバコ
刻んだタバコを、紙に巻いて吸うものと器具に詰めて吸うもの に分かれる。
葉巻タバコ
葉巻きタバコはもっとも原始的なタバコの形態であり、乾燥し発酵したタバコの葉を巻いて作られている、発祥はメソ・アメリカ文明からと言われており古くから貿易品として利用されてきた。
種類は大きく分けて湿度管理の必要なプレミアムシガーと管理の必要のないドライシガーに別れている。主な産地はキューバ・ドミニカ・ホンジュラス等喫煙時間はプレミアムシガーで30分から1時間前後。ドライシガーは15分から30分前後である。ただしシガレットとは違って、一度に吸いきらずに途中で火が自然に消えるに任せ、後で吸い直すこともしばしば行われる。
日本においては、喫煙時間の長さから一部の裕福層や文化人が嗜むイメージがあるものの、その趣味性や文化性が見直され1990年代のシガー(葉巻)ブームからシガーバーの普及が進み接する機会が増えている。
紙巻きタバコ
一般的な紙巻きタバコ一般にタバコという場合、これを指す。シガレットとも呼ばれる。形状は刻みタバコを紙で筒状に巻いたもので、直径は約6mm、長さは6cmほど。一本あたり約0.7gの葉が使われる。包み紙はシガレットペーパーと呼ばれる特別な紙である。
元来、両切りと呼ばれるフィルタの無いものしかなかったが、ロウ引きの吸い口を経て、現在では吸い口にニコチン、タールなどを吸収するフィルターがついたものが主流となっている。このフィルターには主にアセテート繊維が利用されており、日本たばこ産業の製品では日本フィルター工業が生産、活性炭を加えたチャコールフィルターがよく使われる。
また日本では外国産の紙巻きタバコは、俗語として「洋モク」と呼ばれることがあるものの、日本たばこが国内の販売代理店を行っている銘柄も多い。
一本あたりの平均的な燃焼時間は3–5分程度で、概ね半分から2/3程度吸ったら火を消して、吸殻として捨てる。このため一部の倹約喫煙家では吸殻の残った部分を惜しむ人も見られる。かつて日本が貧しかった時代には、この吸殻を惜しんで吸う人も見られた。一般に言う『シケモク』である。ただし一度吸った紙巻タバコは風味が悪い。
手巻きタバコ
タバコに対し非常に高額な税金が課されている国々(主にヨーロッパ)では、刻みたばこ(いわゆるシャグタバコ)とシガレットペーパーを別々に購入し、自分で手巻きして喫煙する方法も一般的である。街のタバコ屋では一般に見られる20本詰めの紙巻きタバコパッケージのほか、刻みタバコとシガレットペーパーが販売されているケースがほとんどである(日本でも多くの喫煙具専門店では同様のものが販売されている)。自分で手巻きした場合と既製品の紙巻きタバコを購入した場合、自分で手巻きしなくてはならない手間はあるものの、より「経済的」に喫煙することができるため、広く普及している。自分の好みの刻みタバコとシガレットペーパーの組み合わせを楽しむことができるのも人気の要因の一つであろう。
手巻き方法は、シガレットペーパーを一枚取りだし、折り目に刻みタバコを摘んで並べる。舌でシガレットペーパーの糊付け部分を湿らせて筒状に丸める。好みに応じてフィルターを吸引口に装着したり、添加物を加えることもある。あとは紙巻きタバコと同様、点火して喫煙する。
なお、後述の「喫煙のリスク」に関する警告文は、刻みタバコのパッケージにも同様に記載がある。
水タバコ
エルサレムのバザーに陳列された水パイプ詳細は水タバコを参照
水パイプ、水キセル、シーシャとも呼ばれ、タバコ煙を水にくぐらせた後、極めて長い煙路を経て吸引する。タール分や一酸化炭素を主に、多くの煙に含まれる成分が水に溶けて省かれ、また煙温も低下するので、まろやかな味わいが得られるとされている。
トルコなどの中東方面で用いられる大型のもの(複数人数で吸うことができるようになっているものもある)から、中国などアジアで見られる小型のものまでさまざまあり、日本でも吹きガラス製の水パイプなどが存在している。当然ながら、この喫煙に使った後の廃水は非常に有害で、うっかり口にすると大変不味い。
また、吸い口が直接本体に付いているものは梵具(ぼんぐ)と呼ばれる。こちらは煙路は短い。どちらも実験器具の洗気瓶と同じ構造である。サイズによって燃焼時間はまちまちである。
パイプ
イタリア・サビネリ社製のパイプ詳細はパイプ (タバコ)を参照
主にアメリカやヨーロッパ等で使われる喫煙具。刻みタバコと香料を加えたものを詰めて吸う。欧州では19世紀ごろまでは、労働者等の大衆の喫煙方法とされていた。
フィルタが存在せず煙路が長いため煙温も低く、紙巻きに比べタバコを味わうのに向いている。落ち着いて吸わないと途中で火が消えてしまうので、喫煙という行為を時間を掛けて楽しむ喫煙具と言える。
葉の分量は概ね、紙巻きタバコ3–4本程度。ただし紙巻きタバコと違って、吸った煙は飲み込まず、口腔内でふかすようにして喫煙する。このため、口腔粘膜からニコチンを摂取することになり、紙巻きタバコよりも効率良く、多くのニコチンを吸収することになる。結果として、パイプを1時間程度掛けて一服することにより、紙巻きタバコ10本程度をチェーンスモーキングする程の充足感が得られ、場合によっては非常に経済的な喫煙方法であると言える。途中で吸うのを止めるとパイプの中の火は酸欠で勝手に消えてしまうため、時間を空けて後で再点火して吸うことも可能である。
銘柄によってタバコ本来の葉の味から、菓子のような甘い風味まで味わえる物まであり、その喫煙スタイルは他の喫煙方法には無い非常に幅広い選択肢を持つ。
煙管
煙管(キセル)は日本、朝鮮、中国で見られる喫煙具。パイプをまねて作られた。雁首、羅宇(らお)、吸口から構成され、雁首の火皿に刻みタバコを詰め、着火する。
本来、一息で吸いつくすもので、燻らせるものではない。日本では江戸時代の喫煙は大半がキセルによるものだった。一般的に紙巻きやパイプタバコよりも、葉の刻み方が細かい。
一服あたりの平均燃焼時間は2–3分程度だが、使うタバコの葉の量は紙巻タバコの1/4程度に相当で、人によっては(本来の喫煙法ではないが)、紙巻きタバコの吸殻(俗にシケモクと呼ばれる)をこれに詰めて吸う人もいる。
その他
喫煙の他に、タバコを原材料とする製品によるニコチンの摂取方法として、噛みタバコ、嗅ぎタバコなどの方法が知られている。











