環境ホルモンとは、身の回りのいたるところに使われている化学物質の一つでそれ自体が、人間や他の動物の体内に入ることで、体内で活動するホルモンと同等の働きを担う、化学物質の総称。それが、各細胞に遺伝子レベルの影響を与えて、生物存続の危機に陥れる。
環境ホルモンについては、現在、研究段階である。現在の研究では、環境ホルモンの活動によって男性の精子の数を減らすという影響が、世界的に発表されている。その他にも、多種多様な生物の生殖機能を低下させる働きをすることが明らかとなっている。
人類の精子数は、これまで、1億個(/ml)程度が普通と言われてきた。しかし、最近になって、人類の精子数の激減が明らかになった。
これを1992年に世界に発表したのが、デンマークのスカケベクである。 たった20年間の時代の差だけで、3220万(個/ml)の精子が、われている。また、同じ世代間においても、40代の人の多くは精子数が正常であるのに対し、20代の人の約14%が精子数に異常がみられる。
通常、年をとるにつれて、精子数の減少するべきだが、このデータからもわかるように、ここ、二・三十年間にこの原因となるようなことが起こったことになる。
精子数の減少を示すデータ1995年にフランスの研究者が発表した。対象となったのは1351人の健康な男性。20年間で約3分の2に減少したことになり、精子の運動率低下、奇形率増加の傾向も同時に報告された。
ただ、精子数に変化ないとする報告も多い。男性の不妊治療を続けてきた飯塚理八・慶応大名誉教授は、人口受精のドナー(精子提供者)を長年調査してきた経験から、「40年前、若者の8割は8000万/ml以上あったが、最近は半数もこれに達しない」と話す。環境ホルモンとの因果関係が疑われているが、まだ研究段階である。














