英国で行われた大規模調査で、過去12年間で男性の精子の平均数が29%以上、少なくなった事がわかりました。
2004年1月6日行われた、医学発生学協会と英国不妊協会の合同の会合で明らかにされたものです。
この調査では、1989年から2002年までの、英国のAberdeen不妊治療センターに訪れた7,500名の男性の1万6千検体の精子の濃度を調べました。
その結果,この12年間に1ミリリットルあたり、8,700万個から6,200万個に減少した事がわかりました。
健康な男性の場合、1ミリリットルあたり2,000万個以上とされていますので、さしあたっての問題はなさそうです。
しかし、この研究を指導したAberdeen大学のSiladitya Bhattacharya氏は、この精子数の減少はかなり深刻なものだ、と述べています。
また、帝京大医学部の押尾茂講師も、日本人の20代男性の精子の数が、40代前後の男性に比べ半数ほどしかないという報告を行っています。
これは、東京近郊に在住の20代男性50人と、37-53歳の男性44人の精子数を比較したところ、1ミリリットル当たりの平均精子数が40代前後の男性は8,400万個に対し、20代男性のそれは4,600万個ほどしかなかったということです。
このような現象は、世界中で報告されており,薬物やタバコ、飲酒、肥満の影響や、更には、きつすぎるズボンも関係しているのではないかといわれています。
しかし事態はもっと深刻で、農作物用の殺虫剤などに由来した環境ホルモンなどの毒性物質の影響で、精子数が減少しているのではないかとの警告がなされています。
特に、昨年2003年6月に、食物中のエストロゲン様作用物質の影響について発表され、世界的な反響を巻き起こしています。
日本における不妊症の増加、少子化傾向についてさまざまに取り沙汰されていますが、環境ホルモンが大きく関与している可能性があることになります。
これが原因で、日本人や人類が滅亡する事はないと思いますが、どうも気になるニュースですね。














