童貞(どうてい)とはセックスの経験の無い男性のことを指す言葉。辞書では「性行為の経験が無い未成年」という定義がされているため、「性行為の経験が無い成人男性は童貞とは呼ばない」という説もある。童貞の人は「かわいそうな人」として扱われることが多い。素人童貞(性風俗に行った事があっても素人との経験が無い)との、どんぐりの背比べがしばしば行なわれる。
もともとは、性別に関係なく男女双方に対して使われる語 “virgin” (英語)の訳語として当てられた語句であるが(童貞マリアなど)、現代ではもっぱら男性のみに用いられている。女性についての同義語としては、主に処女が用いられている。
国内でも童貞の俗称として使われる英語での俗語として “cherry” があるが、これも英語圏では男女の区別なく使われることが多いが、日本ではあくまでも男性の童貞を指す言葉として普及している。また最近では童貞のことをネイヴ【NEIV】(Not Ejaculated it In a Vagina)などと呼ばれることもあるが、日本ではあまり普及していない。
日本における「童貞」という言葉をめぐる言説史を扱った研究としては、渋谷知美『日本の童貞』(isbn:4166603167、文春文庫、2003)などがある。なお、日本人男性はマスコミ等において「童貞および包茎は恥ずかしい事である」という価値観を植えつけられ、不必要な劣等感にさいなまれることが非常に多い。
西欧では、童貞はむしろ尊い事として、僧侶が生涯童貞をつらぬくなどといった、処女と同じ程度に童貞を評価できる土壌がある。元来「処女」と等価のはずの童貞なのですが、実際セックス経験者は童貞のことなどどうとも思っていないケースが多く、「早く童貞捨てなきゃ」というのは本人の僻みだけである事が多い点に注意したい。また最近のマスコミの調査によれば、40歳周辺の男性のおよそ1割が、童貞であるという報告が得られた。
「童貞」という言葉はそれ自体が蔑称として用いられることがある。特に成人男性に用いる際には語感に未熟者、性的な魅力に欠けている者との意味合いが含まれているととられがちであり、一種のセクシャルハラスメントにあたる場合もあるので注意が必要である。女性に処女であることをからかうのと同じであるが、女性の場合一般的に貞操は守るものという観念があるため、男性の童貞とはニュアンスが異なることが多い。
童貞に関する造語
D.T. 童貞の略語、童貞という言葉に肯定的意味を持たせるため。イラストレーターのみうらじゅんが発案した。
素人童貞 セックスワーカーとの性交経験しかもたない男性のこと。対義語は「玄人童貞」。
玄人童貞 性交経験はあるが、セックスワーカーとの性交経験はない男性のこと。対義語は「素人童貞」。
参考文献
『日本の童貞』 - 渋谷知美(文藝春秋)ISBN 4166603167
『童貞としての宮沢賢治』 - 押野武志(筑摩書房)ISBN 4480061096
『中年童貞』 - 渡部伸 (扶桑社新書) ISBN 4594053857














