禁煙をしても長く続かず、すぐにタバコを吸ってしまうというのはよく間く話です。実際、喫煙者の60%以上が一度は禁煙を試みているのですが、実際に禁煙に成功した人は約11%といわれています。「やめたくともやめられない」「やめなければならないのにやめられない」これが多くの喫煙者の現状なのです。
喫煙はさまざまな疾患のリスクファクターとなっており、その主たる疾患である肺がんや虚血性心疾患の死亡率は年々上昇を見ています。 WHOでは喫煙を「病気の原因のなかで予防できる最大にして単一の原因」として禁煙活動を強カに推進していますが、他の先進諸国に比較して日本ではまだまだ喫煙率が高いというのが現状です。
ではなぜ禁煙は困難なのでしょうか?
従来の考え方では、喫煙は単なる習慣で、本人の「意志」の間題であるというものでした。しかし最近の研究では、タバコがやめられないのは心理的依存と、ニコチンに対する身体的依存より成り立つ「依存症の一型」であるという認識に変わってきました。たばこ依存というのはニコチン依存症という薬物依存症の1つだと知ることが禁煙という迷路を抜ける鍵だったのです。
どのようにして喫煙は習慣になるでしょうか?
最初は好奇心からや、人からすすめられてたばこを吸ってみるという人が多いようです。ある調査では、50%以上の人がが初めて喫煙したのは高校生時代と答えています。その動機の多くは「好奇心」からで、次いで「なんとなく」「つき合い」などとなっています。
ちょとしたきっかけで始まった喫煙習慣が、その動作を楽しむようになり、ちょっとした息抜きや不安・イライラの解消のために吸うようになってきます。さらに進むとタバコなしではものごとに集中できなくなってきます。最後にはまだタバコを吸っているうちに次のたばこに火をつけるようになってしまいます。
ニコチン離脱症状
・抑うつ、不快・食欲亢進または体重増加・不安・不眠・徐脈
・ニコチンへの渇望・落ち着きの無さ・集中困難・欲求不満・怒り
よく「タバコをすうと落ち着く」というのを聞きます。しかしそれは、「タバコを吸わないと落ち着けない」ということを意味しており、すでにタバコ依存症の症状なのです。
たばこの離脱症状
たばこ依存はニコチンによる薬物依存症です。禁煙によりそこから離脱する際にはさまざまな心理的、生理的な症状が現れます。これらの症状を離脱症状といいます。しかし、これらの症状はタバコを吸うことで消失するため、禁煙が困難となっているのです。














