陰茎ガン、陰茎外傷(陰茎の切り傷、陰茎折症、 陰茎切断症、陰茎損傷)について解説します。
陰茎外傷
もともと外傷を受けにくい部分ですが、偶然なにかの拍子に起こる場合があります。なんらかの事故が原因で起こるものに、陰茎折症や切り傷などがあります。また本人ないし、他人が故意に何かをしてしまい、それが原因で起こるものに、切断症や絞縊症などがあります。
陰茎の切り傷
日本では刃物による切り傷が多いようですが、欧米では銃弾によって外傷を受けることがあります。これを銃弾創といいます。これも局所に激しい痛みが生じます。傷口に異物がある場合があるので、注意が必要です。治療法はまず傷口が汚れていないかをチェックし、洗浄をおこないます。刃物のカケラなど異物がある場合はそれを取り除き、傷口を縫い合わせる手術を行います。
陰茎折症の症状は、勃起時や性交時などに急激な外力が加わわって、陰茎海綿体に裂傷を起こした状態をいいます。破裂するときにブチッという裂ける音がし、その瞬間から局所に激しい痛みが起こります。陰茎は勃起状態から普通の状態にもどり、徐々に血腫ができてきます。そして、破裂した傷口とは反対側に陰茎が曲がってしまいます。
陰茎折症の治療法は、血腫があるか、どの程度の傷かを診断して手術を行いますが、破裂部分が小さい場合には、診断が難しいときもあります。治療法は、まず血腫がある場合にはこれを取り除いて、破裂部分を縫い合わせる手術を行います。
絞縊症
子どもに多く見られますが、髪の毛や糸、ゴムなどが陰茎に巻きついて取れなくなった状態です。大人の場合は、意図的に輪ゴムや金属製リングを装着し、抜けなくなって病院に来られることが多いようです。この状態が長く続くと、血液が絞られた部分より先に行かなくなり、血流障害を起こします。それによって、皮膚が死んでしまうこともあります。
陰茎に巻きついているものを、一刻も早く取り除きます。血流障害によって皮膚が死んでしまっていたら、皮膚の再建をおこないます。さらにひどい場合には、絞られた部分から先が完全にダメになってしまうので、陰茎を切除する手術を行います。
陰茎切断症
ほとんどの場合、自分で陰茎を切り落としてしまうようです。精神病患者に多く見られます。局所の痛みはもちろん、多量の出血があります。切り落とされた陰茎の吻合手術を行います。経過時間によって、手術の成功率が違います。切り落としてから時間がたちすぎると、手術してももとにもどらなくなりますから、早急におこなわなければなりません。
陰茎ガン
包皮と亀頭が癒着して起こり、亀頭包皮炎などの慢性炎症から陰茎ガンになるようです。40〜60歳に多く見られますが、子どものときに包茎手術を受けている人にはきわめて少ない病気です。慢性の炎症などが誘引でなると考えられ、局所の痛み、排尿時の痛み、出血などがあります。亀頭包皮炎同様、糖尿病の人に多く見られる病気です。
陰茎ガンの治療法は、ガンを摘出する手術が第一です。このために陰茎を切断しなければなりません。さらに補助療法として、化学療法、放射線療法をおこないます。














