性行為感染症(STD : Sexually Transmitted Disease)とは、性行為によって感染するすべての病気を意味します。つまりいわゆる性病(狭義の性病)とその他の感染症を含みます。ここで、主な性行為感染症の症状をご紹介します。
■性行為感染症–淋病の症状
男性の場合、:尿道から膿がで、排尿のときに痛みます。女性の場合は、感染後2〜7日間の潜伏期間を経て、黄色い膿のようなおりものが出てきます。これは子宮頚管に炎症が起きたためです。陰部がかゆくなったり、下腹部痛もあるが、症状はそれほど激しくないので、異常に気が付かずに悪化する場合があります。放置するとさまざまな合併症の原因になります。
■性行為感染症–クラミジア感染症の症状
初期症状が軽くて発見が遅れやすい病気です。男性の場合、尿道炎の症状が出ますが、痛みや不快感がそれほど強くはありません。女性の場合は、子宮頸管炎ですが、自覚症状がほとんどありません。おりものが普段より多い程度です。この感染症は放置されることによってさまざまな合併症を引き起こします。男性は副睾丸炎、前立腺炎、精路閉塞による不妊、ライター症候群、女性では、卵管炎、子宮頚管炎、骨盤内感染による不妊、新生児への垂直感染が問題になります。
■性行為感染症–梅毒の症状
感染してから2〜3週間後に、性器に豆大のしこりと潰瘍ができ、足の付け根のリンパ腺が腫れてきます。この初期症状は感染後6〜7週間で自然消滅し潜伏期間にはいります。感染後、2〜3ケ月したところで、手や足の裏に赤い発疹が現れ、外陰部にはただれたしこりが出たり消えたりします。3年以上経つと、症状は皮膚から内臓へと広がります。10年を経過すると、脳軟化症を起こしたり、脊髄を侵されて正常な生活が送れなくなります。
■性行為感染症–軟性下疳の症状
感染後すぐに、男女ともに、性器にコブができ、すぐにつぶれて潰瘍になりますが、強い痛みを伴います。1,2週間後には股のリンパが腫れてきます。コブ、潰瘍、リンパの腫れが特徴的な症状です。
■性行為感染症–ヘルペス感染症の症状
感染して、2〜7日で発病し、性器に痛みを伴う小さい水疱がでます。古いものから破れてびらんや潰瘍ができます。また、股の付け根のリンパ腺が腫れ、発熱することもあります。1週間で治りますが、再発しやすいので要注意です。
■性行為感染症–そけいリンパ肉芽腫の症状
7-12日で外陰部に小さな無痛性の発疹が出ます。発疹後一週間くらいして、そけい部や大腿部のリンパ節が腫れて硬くなります。放置すると発熱し、リンパ節が破れて分泌物が出ます。
■性行為感染症–トリコモナス症の症状
男性の場合はほとんど無症状で、排尿時の不快感くらいです。女性の場合は、黄色いおりもの、悪臭、かゆみ、痛みが現れます。治療が遅れると、炎症が広がって尿道炎やバルトリン腺炎を引き起こすこともあります。
■性行為感染症–尖圭コンジローマの症状
男性の場合は、亀頭、冠状溝、包皮内外板、陰嚢、女性の場合は、膣の入り口や小陰唇、肛門の周囲の皮膚に先の尖った鶏冠状のイボができます。自覚症状はありません。放置するとイボが増殖し、カリフラワーのようなかたまりになる場合があります。炎症を起こすと痛みとかゆみを感じることがあります。
■性行為感染症–毛虱(けじらみ)の症状
陰毛部の激しいかゆみです。毛じらみが吸血した場所からの出血が下着に点状の血痕として付着します。
■性行為感染症–カンジダ症の症状
外陰部に症状が出ます。外陰部の皮膚が赤くなったり、腫れます。痛みとかゆみが伴います。また白っぽい無臭性のおりものが出ます。
■性行為感染症–エイズの症状
感染しても症状があまり出ません。人によって、感染して1,2週間後に風邪のような症状が出る程度です。その後長い潜伏期間(2-5年)にはいります。この期間はまったく症状はありませんが、免疫機能は破壊されていきます。やがてエイズ前段階として、発熱、下痢、体重減少、倦怠感などの症状が現れます。発病しますと、さまざまな合併症に襲われます。とくに、足にカポジ肉腫という紫っぽい皮膚がんやカリニ肺炎やカンジダ症やエイズ脳症など、エイズ特有の合併症が極めて高い確率で発生します。感染すると5年以内に15%、10年以内に50%が発病し、発病すると5年以内に100%死亡すると言われています。














