勃起不全に関する検査・治療薬は全く保険適用を認めていないのはG7の中で日本のみである。日本泌尿器科学会等は、勃起不全検査(器質性勃起不全と機能性(心因性)勃起不全を区分するための諸検査)の保険適用を数年にわたって求めてきたが未だ適用を受けていない。
治療薬に関しては、シルデナフィル(バイアグラ)は勃起不全を適応症として薬事法上の製造承認を受けているにもかかわらず、「バイアグラは性交を可能にするために使用されるものであって、一時的に勃起力を補助するが、勃起不全を治癒するものではなく、日常生活の質を改善するための薬剤であると考えられるため、公的医療保険の給付対象とはしない」との判断が厚生省から示された(99年3月)。
バイアグラの発売当初、不適切な使用、保険財政への影響、安全性の問題などが世論の関心事となった。しかし、昨年4月から12月の処方状況を分析した結果、処方を受けた患者の平均年齢は58.4歳で、基礎的な疾患・既往を有する患者が53%に達することが明らかとなった(残りの47%は処方医が患者の疾患・既往を認知していない患者である)。
また、バイアグラ初年度の売上高は50億円程度にとどまり、安全性についても、国内の医療機関で処方を受けた患者については、これまでのところ因果関係の明らかな重篤な副作用は報告されていない。














