セックスに多種多様な体位があるように、オナニーにも様々な体位が存在する。今も日本のあちこちで、若者たちがオナニー体位の研究に励んでいるはずだ。しかし、先人の歴史を繙くことなしに新しい体位の開発はない。ローマもオナニーも一日にしてならず、なのだ。ここに厳選した基本十体位の特徴を今一度確認し、自分に本当に適した体位を開発しよう。
■横になる リラックス状態を主眼に置いた日常的な体位
寝転びながら片手で頭をサポートする横臥スタイル。漫画家・相原コージが愛してやまなかったことで知られる体位だ。リラックスした雰囲気を醸し出す力に優れ、特に気合いを入れずにのんびりと臨む日常的なオナニーに適している。射精後はそのままの姿勢でうたた寝に移行し、オナニー特有の気だるさをクリアするのが基本である。
■L字 柔軟性獲得と腹筋の鍛錬を射程に入れた座位
足を伸ばして両脚と胴体を90度に保つ直角座位スタイル。ただ安穏とオナニーにうつつを抜かすのでない点に特徴が認められる。即ち、膝の裏が十分に伸びることで柔軟性が高まり、上体を制御することで腹筋が鍛えられるわけだ。横から見たL字型の体がLサイズの性器を連想させることから、短小気味の男子に人気が高いと言われる。
■あおむけ 仰臥位なら女性上位のセックスを妄想しやすい
上向きに寝そべる仰臥スタイル。最も消費カロリーが少なくてすむ体位として病人や老人といった弱った人々から高い支持を集める。弱っていない人でも、女性上位の性交シミュレーション嗜好を持つ男子はこの体位を好みやすいとされる。射精した精液をヘソの穴にためて喜ぶという密かな楽しみが可能なことも見逃すわけにはいかない。
■あぐら 仏教の精神的な高みまで到達することも可能
足を前に組んで楽に座る胡座スタイル。基本的にはオナニーの快楽に安住して本来の努力を怠りがちな人が好む様式。が、ここから足の裏を上に向け、右足を左腿に、左足を右腿にのせて組む結跏趺坐に発展できれば俄然色合いは変わる。仏教でいう禅定に入り、何物にも妨げられない境地で真理という名のアクメに達することも可能なのだ。
■うつぶせ 体の接触部分を増やして孤独感を癒せる体位
顔や腹の側を下にして寝る伏臥スタイル。下向きになった部分に自分の体重分の重力と敷き布団からの反発力がかかるため、性交時の体と体の接触に近い触感があり、満たされない孤独感を癒す効果に優れている。また、自然と床や敷き布団に陰茎が押しつけられるため、想像力と鍛錬如何では手を添えずにハンズフリーでの射精も可能だ。
■ひざたて 大好きな後背位SEXを精密にシミュレート
両膝を床につき、膝頭を支点にして立つスタイル。荒々しい後背位の性交をよりリアルに妄想するための体位である。腰を充分前に突き出しやすく、精液を遠くまで飛ばす能力を再認識したい場合にも向いている。意外なところでは、すっくと立ち上がって周りを見渡すミーアキャットとのビジュアル面での類似性を指摘する声もある。
■よつんばい 両性具有的な倒錯した快感獲得を狙った体位
手足を地につけて這う形をとるスタイル。一方の手が陰茎さすりにとられることを踏まえれば「三つんばい」と言った方が正確かもしれない。女に覆い被さる状況をシミュレートしながら、同時に後背位姿勢の女をシミュレートするというアンドロジーナスな体位である。男女の立場を理解すれば、社会はもっと素晴らしいものになるだろう。
■腰に手 全身のシルエットで強い中流意識を示す立位
直立して腰に手をあてる立位スタイル。立ちオナニーの奔放さについては言うまでもないが、シルエットが「中」の字に見えるこの体位では、さらに特殊な意味性が付加された。それは即ち、家庭も中流、勤め先も中流、陰茎サイズも中流といった強い中流意識。名は体を表すが、体は字を表すのである。当然、射精後は瓶牛乳を飲むのである。
■考える人 ロダンの名作になりかわって訴える若者の性
足を組み、曲げた手首で顔を支える着座スタイル。「仕事とか勉強とかやらなきゃいけないことがいっぱいあるのにオナニーなんかに夢中になってていいのだろうか」と深く考えながらもなおオナニーせざるを得ない若者の運命を見る人に切々と訴えてくる体位である。他人の目を強く意識していることから劇場型オナニーとも呼ばれる。
■ローリング 若者ならではの果敢な挑戦精神を全身で表現
頭を深く曲げて股間に入れようとする前転スタイル。禁断のセルフ・フェラチオに果敢に挑戦する若者のチャレンジング・スピリットを体現した若々しい青春の体位だ。セルフ口内発射に成功すれば、ティッシュを使わず唾液で拭う夢の精液処理も可能だ。不足しがちなタンパク質補給も可能なため、栄養面からも普及が期待されている














