これから、妊娠→排卵→受精→着床について述べます。避妊せず適切な時期に仲良くしている妊娠しやすい夫婦で、1回の月経周期で妊娠する確率は20〜30%と言われています。数字どおりにいけば、妊娠する確率は5周期に1回程度です。妊娠はとても複雑な過程をたどって授かる幸運なのです。上記の数字はあくまでも妊娠しやすい夫婦の場合であり、なんらかの原因がある場合、妊娠しやすい状態になるまでの治療に時間がかかるかもしれません。それに適切な時期というのは判断が難しいものです。月経周期をモニターして、排卵期を知ることも大切です。
■排卵について
月経周期の半ば、下垂体からLH分泌が急速に増えてきます。このLHの急上昇が成熟卵胞を破裂させ、卵子が卵巣から出てきます。これが排卵です。 LHの急増により、排卵で残った卵胞がプロゲステロンを分泌する黄体を形成します。プロゲステロンは胚の着床に向けて子宮内膜を準備し、基礎体温を上昇させます。体温の上昇は、排卵後1〜2日に起こり、次の月経まで高温を保ちます。この体温上昇によって、いつ排卵が起こったかを知ることができます。 この他の排卵を知る方法として、尿中のLHを検出する排卵検査薬があります。ただ、覚えておいていただきたいのはLHの上昇が必ずしも排卵を意味しないということです。補助的に基礎体温や尿検査(排卵検査薬)をして排卵日の指標にし、定期的に超音波検査を行い排卵期を予測します。 また、この排卵時に排卵痛(中間痛)や排卵出血(中間出血)を伴う方もいらっしゃいます。
■受精について
卵子は排卵後8〜24時間まで受精可能です。一方、精子は女性の体内で約48時間生存できます。 つまり、受精の理想的な時期は排卵の2日前から排卵日までということになります。排卵の時期は正確に把握できないので、月経周期の9〜16日目に定期的な性行為を行うと妊娠しやすいと考えられています。 卵子がまだ卵管にあるときに精子は卵子と出会います。すべてがうまくいくと、精液の中にあるうちの1つの精子が卵子の膜を貫通し、結合します。精子と卵子の結合を「受精」と呼び、新しい命の始まりを意味します。
■着床について
受精卵は子宮に向かう途中で数回分割され、この段階から「胚」と呼ばれるようになります。そして、全ての準備が整う4〜5日後、胚は子宮内膜に着床して妊娠が始まります。着床した後、卵巣で黄体によって作られるプロゲステロンが妊娠を維持するために必要な過程になります。黄体が正常に発達しない場合やプロゲステロンの値があまりにも低い場合、成長中の胚は子宮内膜とともに失われ、月経周期が再び始まることになります。
■妊娠のサイン
基礎体温の高温期が2週間以上続いて、予定日に生理がこないことが主な症状になります。人によって症状はさまざまですが「何かおかしい」と感じて思い当たることがあれば、市販の妊娠検査薬でまず検査してみましょう。陽性反応が出たら早めに病院へ。陰性なら1週間後にもう一度。 妊娠時の基礎体温
■その他の症状
・着床出血がある(高温期7日目〜生理予定日)
・つわりがある(胃の調子が悪くなる)
・乳房の変化(全体が張ったり、乳首が黒ずんだり、痛くなったりする)
・微熱がある(風邪の初期症状のようなだるさ)
・おなかが張る(便秘がちになる)
・乳白色のおりものがある














